みんなの声を背に、私はいち早く洞窟のなかへ。
すぐに追いかけてきた師匠が隣を走って、外部からの攻撃を弾き返してくれる。
「江架、お前はここではあまり魔力を使うな。夜巳さんのときに温存しとけ」
「わかってるっ!そんなことよりおばあちゃんっ、おばあちゃんは…!」
「おそらくこの先だ。───が、」
巨大な岩のかたまりが、その先へは通してくれない。
岩屑なだれでも起きたのか、それともあえて私たちを試しているのか、撒いたと思ってもしつこく立ち塞がってくる壁。
「退いてろ、俺が───」
「いっくぞーーー!せーーっのっ!」
────ドォォォォン!!!!
「………まじか」
右手から出した波動が、岩をも粉々に砕いた。
吸収魔法を得意とする私のどこに、こんなパワーが込められているのか。
うんうん、師匠が聞きたいことくらいは弟子の私には分かるよ。



