「茶番はそれくらいにしておけ。…小娘よ」
「っ、」
そうして、鋭い眼差しを持って私の前に立った学校長。
全身に雷が駆け抜けるような迫力を持ちつつも、表には出さない静けさが逆に恐ろしかった。
「お前の力がババアを救う。…覚悟はあるな?」
「………ババアじゃないです、」
「…………」
「お、おばあちゃんにはっ、夜巳っていう可愛い名前があるので…!」
シーンと、静まる。
というよりは凍った。
私と師匠以外のみんなは額に冷や汗をかきながら、おそるおそる様子を伺っている。
だってババアはだめ。
ババアじゃない、夜巳おばあちゃんは素敵なおばあちゃんだ。
「ふっ、はっはっはっ!昔の夜巳にそっくりじゃ!……よし。では皆の者、ゆくぞ」
「「「はい!!!」」」
その身なりでおじいさん言葉はちょっとだけ面白い。
ルス先輩、ハオさん、ローサさん、アレフくん、アネモス。
師匠、学校長、私。
このメンバーで夜巳おばあちゃんを必ず取り戻すんだ。



