ありがとう眼鏡さん。
家族みたいな私の丸メガネ。
せめてもを隠してくれるには、かなり足りない気もするけれど。
「遠隔操作はどのくらい使える?」
「ま、…まったく…」
「…通信系は?」
「……い、1度たりとも…」
使えたことが、ございません。
たぶんこれが理事長の嫌がらせなんだと、ここにきて分かった。
まるで公開処刑だ。
囲むクラスメイトたちだって動揺と驚きを見せつつも、次第に鼻で笑ってる。
「ま、魔力開花……、してない、です」
「…………」
あなた、なの……?
理事長に私を1ヶ月以内に魔力開花させてみせると、断言してしまった暇人さんは。
「まだ、ってことでしょ?」
え……?
思わず顔を上げてしまった。
私は相手の表情を見ることが単純に嫌いだ。
だって、すごくすごく怖いから。
昔から避けられて生きていた私に向けられる目は、決まって醜い化け物を見るような目。



