不滅のユースティティア。

ルスside




「すごい力だったな」



やはり僕がつかう治癒魔法より純正度がぜんぜん違う。

目を閉じる江架の体内にいまだ駆け巡っている魔力の乱れを、ローサが一緒に整えてくれた。



「神の末裔……か」



そうか、ローサは初めて江架のあそこまでの力を目にしたんだ。

僕は1度だけ、似たようなものを理事長室で見ている。


けれど先ほどの力はそれとも比べ物にならなかった。


僕たちの魔法が完全に吸収された。

なにより、江架自身が自発的に発動させたということ。



「神という存在は、私はそれまでどこか現実的なものとして思えなかった」


「…祈りの先、だからね」


「ああ。私たちとは別世界に生き、天界からこちらの世界を遊び見ている…ような。言い方は悪いが、私にとってはそれが“神”というイメージだった」



でも、確かに存在するものだと、だれもが信じている。

そこを疑ってしまったならば、馬鹿にしたならば、神から天罰が下ると皆して怯える。


矛盾だらけの崇高たる存在。