こんな奴ばっかだ。
俺の周りは、魔法で何かを失っている人間ばかり。
「だから俺の家族は、あいつだけなんだ」
もしぜんぶが終わって、夜巳さんを救うことができて、えっちゃんも生きて、みんな生きて終わることができて。
でも、そのとき。
振り返ったところにあんただけが居ない。
正しいのか、それは、
ほんとうに、正しいのかよ。
「……俺は…、信じるよ、えっちゃんがあんたを信じたように……、俺だってえっちゃんを信じる」
「…ありがとな、ハオ」
どうしてそんなに普通にしていられるんだ。
そこまで冷静でいられるんだよ。
だって、罪人になってまでも自分の身体を爆弾に変えて死ぬんだよ……、レオンハルトさん。
これが魔法士だというならば。
俺は一生、魔法士にはなれないと思った。
どんな顔をしたらいいかも分からず呆然と立ち尽くす俺の目には、正義なんか見えもしなかった───。
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