「火に強いのは氷だ。おまえは超爆破から仲間を守るだけでいい」
「…やめろ…、俺にそんな大役、任せんなって」
「お前だからだよ」
平凡な俺を主人公にするなって言ってんだよ。
俺の立場は美味しいことをするってよりは、そのサポートに回る立場だ。
それでいいんだよ俺は。
責任なんか持ちたくないから、無難なポジションが落ち着く。
「俺が死んだところで悲しまねえ唯一はお前だろ」
「…そんなの、」
「ってのは建前だ。…お前なら、やってくれると思ってんだよ」
天秤にかけろっての。
どちらの命を救うことが正解なのか、俺にかけさせるってのか。
ルス、アレフ、えっちゃん、夜巳さん。
家族、親戚、近所の人たち、今まで世話になった全員、この国で笑いあう子供たち。
………ローサ。
でもさ、あんたが死んだ世界にえっちゃんの笑顔があると思ってんの。
えっちゃんの笑顔が消えたら、ルスやアレフの笑顔だってない。



