「……!まさか…、あんたがそこまでしてS級魔法士になりたかった理由って……」
────エンドレス・ヘルを、身に付けるため。
天才は、ここまでできるのか。
きっと学校長ですら知らないだろう真実を俺は聞かせられている。
この日のために彼は身につけ、最後は自分の身をもって妹を守ろうとしているのか。
それがこの男の……正義…。
エンドレス・ヘル─終わらない地獄─
死んでも死にきれない地獄の無限ループが待っていると、俺は本で読んだ。
魂が成仏されることなく、2度と人間に生まれ変わることもできず、地獄を永遠と繰り返す。
「…なに…、言ってんだって。もっとまともな判断しろよ、S級魔法士なら…」
「俺ひとりの命と、江架やローサ含めたエーテル国の数億人の命。どっちが大切だ」
どっちも大切だ。
ひとりだから捨てるなんて、できるわけがない。
命は比べるものじゃないだろ。
そこで弱味みたいにローサちゃんの名前も出してくるなよ、腹立つから。



