「…レオンハルトさん。正直言って、今回やろうとしてることに勝算はあるの」
「ない」
「…………」
だって思わないじゃん、即答されるとか。
いま俺と話してるのはS級魔法士なんだ。
そんな男が勝算はない、とかさ。
えっちゃんが今日見せた凄まじい吸収魔法を思い返せば、失敗する可能性のほうが想像しづらいってのに。
それに、あんただって言ってただろ。
夜巳さんを救えるって。
やっぱり嘘つきだよ、あんたは。
「たしかに夜巳さんを救うことはできるだろうが、あいつが暴走しない可能性は15%ってところだ」
逆をいえば、暴走する可能性は85%。
あれがえっちゃんの最大だった。
あれ以上を求めることはもう、酷な話だってことは、この人がいちばん分かってるだろう。



