それは「悪かった」と、謝っているみたいだった。
責めたいのに責められない…。
物理的に気力がないのもそうだけど、これもまた私に事実として実感させてきたから。
この喧嘩を止めたのは私。
私の魔法がみんなを救ったという、まぎれもない結果と事実。
「ローサ、お前はそのままでいい」
「……え…」
「性別に負い目を感じる必要もない。俺が出会ってきた女のなかでお前は2番目に強い」
「……2番…、いちばんじゃ、ないのか…」
「…ふっ、お前をいちばんにするとビービーうるせえ奴がいるんでな」
そのビービーうるせえ奴へと、つぎに視線が移された。
「ハオ、悪かった。お前がいちばん煽り甲斐があったから楽しくなったんだ」
「……性格悪すぎでしょ。無理なんだけど、もう生理的に無理なんだけどあんたのこと」
「ああ、それでいい。あとでお前にだけ伝えておきたいことがある。…おなじ氷使いとして」
「…………」



