どうして今になって。
なんでこんなことしなきゃいけないの。
強くなってたよ。
強くなってたでしょ…。
まだ足りないの……?
弱いから…?
私が弱いから、みんなを止めることもできないの…?
「……やめてよ……もう…っ」
────ワタシヲ、ダセ。
「っ…!!」
オマエハ、ヨワイ。
ミンナ、ヨワイ。
ツヨイノハ、ワタシダケ。
オマエヲ、マモレルノハ、ワタシダ。
「うるさい!!出てこないで…っ、これは私の魔法なの……!!おまえのじゃない…!!!」
チガウ、ワタシノモノダ。
チイサナコロカラ、ワタシガオマエヲ、マモッテヤッタ。
「守った……? お父さんとお母さんを殺したこんな魔法が…、なにを…守ったの…?」
“破壊”を“守った”なんて勘違いしてるとするなら、笑える。
もしかするともう、仲間のひとりが殺されているかもしれない。
鉛(なまり)のように重い身体を動かして、乗っ取られそうな精神の狭間で向かった。



