「殺し合う必要性は…あるんですか」
「安心しろルス。どちらにせよ遅かれ早かれ無様に焼け朽ちるだけだ」
「…だからって、」
「今さら覚悟してなかった、なんて言わねえよな?お前らはそれくらいのことをしようとしてんだからよ」
魔法士ナメんなよと、彼は自分の立場を初めて武器にした。
冷静さをなくしたら飲みこまれる。
まるでそれは、私が日々戦っている自分の魔力を相手にしているようだった。
「そんなことしなくたって…、俺たちがもっと力をつければいいだけ、だから」
アレフくんはいつだって大きな存在に立ち向かえる強さを胸に秘めていると。
すこし前、ルス先輩は嬉しそうに言っていた。
「アレフ、言ってなかったがお前がいちばん使えない。アネモスもいらねえ」
「っ、」
「教師になるだ?笑わせんな」
さすがに許せない。
たとえ師匠だとしても言っていいことと悪いことがある。
たとえS級魔法士だとしても、人の夢を馬鹿にする奴は許せない。



