「だから言ったんだよ俺は…、こんなヤツ信用できないって…!!」
ガッッ───!!
そんなふうに遠慮なくS級魔法士の胸ぐらを掴めるのはもう、ハオさんしかいない。
動じない片方、屈しない片方。
いやな夢でも見ているんじゃないかと逃げてしまいたくなるほど。
私はまだ、最初っから意味を理解することすらできていなかった。
「仲間同士で殺し合え?それが魔法士が言うセリフかよ。おなじ氷使いとして軽蔑するよ。なあ…レオンハルト」
「そうか。ちなみにお前が今現在で武器にしてる魔法は、俺が10歳のときに完成させたものだ」
軽蔑するよ、おなじ氷使いとしてな───。
「っ……、」
凍てつくブーメランがハオさんの自尊心をズタズタに切り裂く。
ほんとう、なの……?
本当に師匠は、そんなことを思って考えているの……?



