「…ふふ。かわい」
「わ…っ」
1本1本に特別な魔力でも通っているんじゃないかと思う、しっかりと芯が感じられるけれど繊細な金色。
鮮やかな空が広がっている目。
いつ見たって綺麗な色を、こんなにも近くで独り占めできてしまう立場は誰にも譲りたくない。
「…僕には君しかいない。僕のお姫さまは江架だけでいいんだ」
かぐや姫は、もしかしたらこんな山のなかで生まれたのかも。
竹から生まれた、月のように美しいひと。
「伝わってないと思うけど、僕は特別でもない女の子をわざわざお姫さま扱いなんかしないよ」
対する私は、頬っぺに土がついた、キノコ摘んだひと……。
とくに段差もない場所で転んじゃったから、じつは頬だけじゃなかったりする。
そんな少々慌てん坊な子をお姫さまだと言って大切に抱えてくれる、物好きすぎる王子様。
「一々なんなんだお前は。しつこい」
そして彼らはまだ話しているようだった。
いいかげん止めに行こうと、立ち上がろうとしたとき。



