「魔力アップの効果がある食材のひとつだ。敷地外へは行くなよ、5つくらい採ってくれればいい」
「はいっ!行ってくる!」
「迷子になるんじゃねえぞめんどくせえから。動物だったりにもついてくなよ、めんどくせえから」
「心配してくれてるのか毒舌なのかどっち!!」
山々に囲まれた特訓場。
普段は行く機会がない場所へ、これもまたひとつの修行だと思うことにして、私は山へと向かった。
「あったあった…!わあっ、結構ある…!」
多いぶんには問題ないよね。
5つどころか次から次にカゴに入れていく動作が、なぜか楽しい。
もしかすると師匠は息抜きをさせてくれたのかな…。
「今日の夕飯は何かなあ~。キノコのソテーとか?それかスープとか!」
キノコだけじゃなくその他の山菜まで摘んだカゴを背負って、来た道をもどる。
と、こちらに歩いてくる人影が見えた。



