「は…っ、よし……!」
「だいぶ身体は慣れてきたな」
「うんっ!」
慣れってすごい。
最初のときは信じられなかったものが、今ではあって当たり前になっている。
まだまだではあるけれど、自分が使う魔法はこんなものだと理解できるようにはなった。
そんな今日も、自分の成長をまたひとつ肌で感じた。
「ただ、持続性と魔力そのものが足りなすぎる。明日からはまた少し特訓方法を変えるぞ」
「はいっ」
「今日はここまで」
「え?もう終わり…?」
離れた場所でルス先輩たちはまだ動いてる。
いちばん頑張らなくちゃいけない私が先に上がるっていうのは…。
「お前に頼みたいことがあってな」
「頼みたいこと…?」
「これと同じものをそっちの山から採ってこい」
そう言って師匠が取り出した───青色に光るキノコ。
昔からよく夜巳おばあちゃんと山菜採りに出かけていたから、似たようなものは何度か目にしたことがある。
としても、ここまで綺麗な色は初めてかも。



