そして帰る家はおなじ。
テーブルに出される食事は、すべて師匠の手作りだった。
私の身体のことを考えた食材を使い、栄養価までしっかり管理されている食事は味も文句ナシ。
この人にとっては、逆にできないことを探るほうが難しいんだと思う。
「おいしい!」
「…おい、だから水くらい手動で飲めっつってんだろ」
「えへっ」
使えるようになった初期魔法。
まだ通信魔法は使えないけれど、やっと今になって魔力開花されたんだと実感が持てる。
褒められると嬉しいし、できないなら頑張ろうって思えて。
夜巳おばあちゃんがいない寂しさを埋めてくれるものは、このレオンハルトという師匠との毎日だった。
「ルスたちも着々と良い方向に進んでる。
…想定外だったな」
「そりゃあ、みんなはSクラスだもん!ナメてもらったら困るよ」
「…俺もそうだったが」
「やっぱりそうだったんだ!学校の廊下にね、絵画が飾ってあるよね」



