成長というものは、外側だけでなく中身も一緒に変わっていくこと。
みんなから気合いや覚悟と同じくらい、焦りのようなものも最近になって見えてきた。
きっと、たぶん、そこだって師匠の目にはちゃんと見えているはずだ。
「悪いがここ、治してもらっていいか」
「…S級魔法士が…、ケガ…」
「完璧じゃねえよ俺だって。…それくらいの力を相手にしてるってことだ」
チラリと私に移される視線。
知らないあいだにS級魔法士の腕、かすり傷程度のものを作ってしまったらしい私。
師匠の腕に治癒魔法を当てるローサさん。
……のもとに、なぜかまた飛んでくる氷の矢。
なにしてるの、ハオさん。
どうして師匠だけにピンポイント。
とうとう堪忍袋の緒が切れたのか仕返されて、遠くでちょっとした爆発音。
「残しやがったら怒る」
「わあグラタンっ!いただきまーす!」
「…よく噛んで食えよ」
「うんっ」



