「今日、なにが食いたい?」
「へ…?」
「夕飯。お前の好きなものを作る」
「グラタン!!」
「…わかった」
褒めてくれたんだ。
私にしては上出来だと、良くやったと。
ドォォォォン───!!!!
「ルスっ、いくらなんでもやりすぎだって…!」
「アネモスも怒ってるよルス…!」
そんな私に感化されたのか、今までよりも遥かに大きな魔力同士がぶつかりあっていた。
別の言い方をするならば、ルス先輩らしくない。
ただそれは悪い意味じゃなく、魔法をつかう者として確実に飛び抜けて強くなっているということ。
「…あいつはシド兄ちゃんタイプだな」
そう言って唇の端を上げているS級魔法士の顔を見てしまえば。
「く…ッ!」
「あっ、ローサさん…!」
そのとき、こちらに吹き飛んでくる人影。
空中で体勢を立て直そうとするが、かなり酷使した特訓をしていたのだろう。
ぐらりと傾いた彼女の身体は、そのまま地面へと放たれた。
「っ…!!」
「…大丈夫か」
「す、すみません…、平気、です」



