「って、思っていたのだけれど」
「…え?」
「ひとり、面白い生徒がいるのよ。あなたを必ず1ヶ月以内に魔力開花させてみせるって、私に断言してきた生徒がね」
………なにそれ。
自分で言うのもどうかと思うけど、そんなことやめといたほうが身のためだ。
ぜったい時間の無駄。
そんなに暇なの?って、心配してしまう。
「明日、あなたを迎えに来てくれるんじゃない?ちょうどペア決めでしょう」
笑っているのは、心の底から面白いからだろう。
楽しくてしょうがないからだろう。
退屈しのぎに転がっている積み木で遊んでみたら、わりとハマっちゃった感覚と同じ。
もう少し様子を見てみよう、暇つぶしにはなるだろうからって。
「……じゃあそれで…、もし私が1ヶ月以内に魔力開花できたら、どうなりますか…?」
「そんなありえない話をしてどうするの。話は終わりよ、さっさと出て行ってちょうだい」
「……失礼、いたしました」
1ヶ月……。
もし、その名前を挙げた人がかなり自分に自信と誇りを持っている生徒なのだとしたら。
だとしても、無理だよ。
残念ながら無理なんだよ。
私に期待するだけ無駄なの。
というか、そのひと……どちら様なんですか。



