「しっ、しょう……っ」
だめ………かも。
解放しろ、解放しろと、私のなかで大きな悪魔が訴えかけてくる。
苦しいと、自由になりたいと。
そこに少しの情をも抱いてしまったならば、私は己の魔力に飲み込まれるのだろう。
「まりょく…っ、展開……!」
赤色をした幾つもの魔法陣が、私を囲むように現れる。
ずっと憧れていたものだ。
かなり不恰好なものではあるが、確かにそれは魔力展開された証。
ボワッと浮かんでは消えての繰り返しが、私自身の実力を表していた。
「つぎは少し強めでいく」
「ええ…っ、このまま続けるの…!?」
「やめてどうすんだよ」
止まない地響き。
これ以上なにかを加えられたら、どうなるか分からない。
だというのに、師匠は先ほど以上の魔法を私に放出してきた。
むり……、
あんなの食らったら死んじゃうってば……!!



