「ご、50倍……?」
ここにいるのは聖アヴィス魔法学校の特待生なんだ。
生徒たちのなかから選ばれた4人しか所属できない最高クラスに位置している人たち。
そんな彼らに託された試練は、今より50倍の魔力を身につけること、だと。
動揺を隠すことができない私に、師匠はうなずいた。
「まずそこがこいつらのスタートラインだ。つぎにそれ以上の力を付ける必要がある。
じゃねえと、万が一おまえが暴走した場合……こいつらも死ぬ」
「そ、それは……私の魔法が、みんなを殺すってこと……?」
「そうだ」
甘さなど存在しない。
すでに彼は師匠として、弟子の私を見ていた。
「だからこそ、お前が完璧になることが仲間をも救うと思え。江架」
ルス先輩にハオさん、アレフくんローサさん。
みんなはそれを受け入れたの……?
最悪の場合の死を受け入れて、私に力を貸すと言っているのか。
仲間として、自分の人生も夢も捧げると。



