「…あのねルス先輩、私……明日から学校はしばらくお休みするから、大魔法陣のほう、できなくて…」
「知ってる。僕も同じだから」
「おなじ…?」
「夜巳さんを救うんだ。…みんなで」
話はすべて、聞いているらしい。
私の家のこと、魔力のこと、過去の出来事。
師匠であるレオンハルトというS級魔法士から、すべて。
私だけじゃない。
師匠がいる、仲間たちがいる、こんなにも心強い味方ができたこと。
今すぐにでも夜巳おばあちゃんに伝えられないことだけが、胸を痛める。
「何度も言うが、これは並大抵なことじゃない。たとえお前らが今より50倍の力を付けたとしても、そこでやっと太陽(ソール)を前にできるってだけのことだ」
そっと身体が離される。
淡々と説明する師匠を前に、仲間たちは初めて見せる顔ばかりを浮かべていた。



