生まれていた期待は私のなかでは不正解となっているのに……間違いではないと思わせてくる。
「もしお前自身が自分の魔法を怖いと思ってんなら……それを変えることができるのも、おまえ自身だ」
「……うん」
正しくなかったとしたならば、正しい魔法にすればいい。
破壊と呼ばれるならば、救いと呼ばれるものに変えればいい。
それができるのは、この魔法と共にある私だけ。
私の魔法は、私だけのもの。
「師匠、魔法って……時間を戻したりすることもできるの…?」
「…んな都合いい能力はない」
「でもさっき、お粥…」
「あれはワープ魔法を使ったんだ。こんなこともあろうかと多めに作っておいて正解だった」
じゃあお家、どうしよう…。
建て直すほどの魔法が使えるわけないし、今やるべきことはそこじゃないし…。
でも帰るところを作らないと、今日から野宿……?
しゅんと首が落ちた私の考えていることを察したのか、教科書のようなシルエットが動いた。



