「わ…!大きなグラウンドもある…」
「そこは特訓場として設けた」
特訓場……。
S級魔法士の彼から受ける特訓とは、一体どんなものなんだろう。
「師匠…、師匠も私の魔法……、こわい…?」
「…………」
もしかすると仕事で、任務として今回のことを受け持っているのかもしれない。
仕方なく、魔法士であるがゆえ断れない役目として。
「怖いわけあるか」
「そ、そうだよね…、さすがS級魔法士さん…」
「じゃなかったとしてもだ」
「え…?」
あまり表情の変化が分かりづらい人だと思っていたけれど、そんなことなかった。
私を見る眼差しだけは、ずっとずっと別物。
「たとえ俺がS級魔法士じゃなかったとしても、俺がお前のことを怖いと思うことだけはない。…俺たちはそんな浅い繋がりじゃねえんだよ」
「怖いっつうより、むしろ可愛いくらいだな」と、なにかを思い返すように瞳が伏せられた。
髪の色も、瞳の色だってちがう。
感じる魔力だって、身内に対して流れる特有のものとは正反対。



