そう言って、「やるぞ」と、まっすぐな目を向けてきた。
やるしかない。
夜巳おばあちゃんを救うんだ。
私の魔法で、大切なひとを救うの。
「安心しろ、俺がお前の魔力を完璧にしてやる。…そのために帰ってきたんだ」
S級魔法士。
そんなの逸話だと思ってた。
「お前だけは俺がなんとしてでも守る」
S級魔法士だなんて伝説だよ。
まだ疑っている部分があるとしても、彼だからこそ言える言葉なのだろう。
「レオンハルト、さん」
「……師匠と呼べ。お前は今日から俺の弟子だ」
「し、師匠……」
慣れないなかで呼んでみると、彼もまた慣れない反応をした。
「俺は甘くはねえからな。手加減も容赦も一切しない。覚悟しとけ」
「…はい」
「……敬語はいらねえが」
「あ…、…うん」
なにか、理由があったのだろうか。
私たちの関係を明確にしないほうがいい理由が。
私にとってあなたを“師匠”として置いておいたほうがいい、理由が。



