「えすきゅう、まほうし……?」
「ああ、そこまですごいモンじゃねえが」
「えっ!?すごいよ…!そんなの伝説だってみんな言ってたしっ、本にも書いてあるしっ、………まって?嘘じゃない??」
じとーっと据わらせてみると、おなじ目を返された。
「…なるほど。お前の場合はそう来るか」
「これはシド兄ちゃんの血だな」と、ため息よりも嬉しさのほうが伝わってくる。
シド、兄ちゃん…。
自分の親がそう呼ばれることに、ぜんぜん慣れない。
むしろ親の名前すら私にとっては遠いものだった。
「悪いがこのへんをゆっくり説明してる暇はない。とりあえず俺はお前のことを昔から知っていた、以上だ」
「……うん」
ほんとうは。
両親とあなたの関係じゃなくて、私とあなたの関係をもう少し知りたかった。
「まずは夜巳さんを救うこと。それだけを考えろ」
「っ、おばあちゃんは今どこにいるの…!?」
「…おそらくジェネシス部隊が保管してんだろう」
「…ほかん、…って」



