「俺と違って社交的だから…、いつもこうして勝手に出てこられて少し困ってる」
「ふふっ、名前つけてるんだね。お友達みたい!」
「…みたい、じゃない」
「え…?」
「アネモスは俺のたったひとりの友達」
たぶん、アネモスも嬉しくなったんだ。
友達にそう言ってもらえて。
表情の乏しそうな彼が、まるで爽やかな高原で笑っているみたいだった。
「じゃあアネモス!助けてくれてありがとうっ」
「…………」
「あれ…?へへ、ちょっと変だったかな?」
なぜか逆に驚かれてしまって、私も困惑。
魔法を友達という例え方は悪くないと思った。
小さな頃からずっと一緒にいる存在だから、彼にとっても家族みたいなものなんだろうなって。
できることなら味わってみたかったな私も。
友達……ずっとずっと居なかったから。
「…俺たちのこと…、変な目で見ない…」
「え?変な目…?どうして…?仲良さそうで羨ましいくらいなのに!」



