「アアアアア……ッ!!シ……ド……、シド……、ニゲ、て……、えか…、ト………あ”あ”あ”あ”あ”………!!!」
「星架……っ!!!」
吹き荒れる熱風。
なにをやっても無駄だと思わせてくる絶望的な熱さが、大きな大きな太陽が、大陸をも粉々にする勢いだった。
すべてを吸収してしまう強大な魔力を前に、地面に転がっている数えきれない人数の屍(しかばね)と化した魔法使いたち。
その真ん中、意思を懸命に繋ぎながらも乗っ取られそうな精神の狭間で。
涙を流しながら愛するひとへ手を伸ばすセーカ姉ちゃんがいた。
「星架……!」
「なにしとるんじゃババア!!行ってはならん……!!」
「───ぐッ、うっ…!!」
「夜巳さん…!!」
もう、だめだ。
S級魔法士があのレベルなんだ。
暴走を止めるどころか近づくことさえできず、吹き飛ばされるだけ。



