「レオンハルトも、この子が生まれたら仲良くしてあげてね」
「……赤ちゃんってどうやってできるの?魔法?」
「よくぞ聞いてくれた弟よ!あのな、不思議なことに俺のナニは星架に対してだけ立派な魔法を発動して───」
「バカっ!子供になに教えてるのシド…!!」
「ははっ、ごめんって。愛してるよ星架」
「っ、んもう!そう言えばいいってわけじゃないんだからっ!」
おれの家系が代々学校長を務めている、エーテル国で唯一の魔法学校。
シド兄ちゃんはそこの卒業生ではなかった。
むしろ通ってすらいなく、自力で魔法士の称号を得てしまった数少ない例外パターンのひと。
という噂だけ知っていたおれは、ある日、シド兄ちゃんに聞いてみた。
「シド兄ちゃんはどうして魔法士になったの?」
「ん?」
「うちの学校を卒業せず個人で魔法士になる場合はキツいって…聞いたことある。まあ所詮はB級魔法士だけど、すごいなって」
「……おまえの言い方はトゲ以上に毒があるわ」



