「そうじゃ。エーテル国で3人しかいないと言われておるS級魔法士の1人が、皮肉にもワシの孫であるこのレオンハルトよ」
「あんたより早い歳でS級になってる時点で俺のほうが立場は上だからな。言葉には弁えろよ、ジジイ」
「……クソガキが!!!」
魔法士にも階級がある、ランクがある。
そもそも魔法士になること自体がすごいことだというのに、最高ランクであるS級だなんて。
エーテル国でS級魔法士が3人しかいないことは、僕も聞いたことがある程度だった。
今、その内のふたりを前にしているというのか、僕たちは。
「待って、ください。そうなると残るひとりは……もしかして…、」
「そのとおり。あのババア……夜巳じゃ」
夢みたいな話だ。
これが現実だなんて思えない。
魔力を感じ取れるはずの僕たちが感じ取れなかった魔力。
隠すこともできるのか、この人たちレベルになると。
夜巳さんが、S級魔法士……。



