感じる怒りだけで地面が揺れた。
学校長がどれほどの魔法使いなのかは、僕たちも知らない。
「貴様の目的はなんじゃ」
『クフフ。その娘を利用し、太陽の力を用いてエーテル国を終わらせ、私は新しい世界を創るのです。
15年前は惜しくも失敗に終わってしまったのでね。…はやく暴走してね。おばあちゃんが待ってるよ、江架ちゃん』
「っ!!触るな!!」
『フフフフ』
飛び出したのは僕。
眠る江架に触れる前に、皮肉な笑みを浮かべながらプツリと消えた男。
間違いなくあいつはジェネシス部隊を統括する存在だろう。
再び静寂が包む焼け野原。
そしてまた、別物の魔力が近づいてくる。
僕たちが聞くよりも前に「いいかげん出て来んか」と放った、ウィリアムという名の学校長。
「いるんだろう、レオンハルト」
ピキピキと突如あらわれる白銀の結晶体。
最初に表情を崩したのは、おなじ氷魔法使いのハオだった。
そして現れた本体に、僕の目は大きく開く。



