「はるか昔。エーテル国の戦を止めたのもまた、天照大御神じゃ」
「……その神が…、江架と関係が…?」
「八神家は、その天照大御神直結の───唯一残った純血の末裔(まつえい)なのだ」
きみは僕だけのかぐや姫。
童話で見たお姫さまよりは、少しだけ自信とおしとやかさに欠けてしまっているけれど。
誰よりも頑張り屋さんで、つよい心を持っていて、なにもないところで転ぶ、可愛らしいかぐや姫。
悪いけどそんなかぐや姫と出会ったのは僕なんだ。
素敵な贈り物で釣ろうなんて姑息なことはしない。
その代わり、いやになるほど、飽き飽きするほど、誰にも負けない愛をあげる。
ぜったい帰さない。
月になんか、だれが帰すものか。
「太陽は、人間が扱える力ではない」
「…八神家の全員が、その魔力を持って生まれるんですか?」
やっと聞き返したのは僕。
ハオ、ローサ、アレフ。
みんなは恐怖が大きいかもしれないけれど、僕は不思議なことに嬉しさのほうが大きいんだ。



