「光─ルークス─、氷─グラキエース─、風─ウェントゥス─、治癒─サナーレ─。
お主らがすべてだと思っているのは、この4つじゃろう」
だが、実際はもうひとつある───。
「伝説魔法と呼ばれた……太陽─ソール─。本来はこれ含めた5大魔法なのじゃ」
太陽……、
言われて、僕は気づく。
あの日、大きな太陽が見えたこと。
理事長室の窓から覗いた赤く赤く燃える月は、じつは太陽だったのだと。
「しかし太古の世でさえ、太陽を完全に扱える者は1人しかおらんかった。
それほど強大であり凶悪な……救いと破壊の魔法だったんじゃ」
「救いと…、破壊…」
この歴史が、きっと今に繋がっている。
江架に、夜巳さんに、八神家に。
そして何より、転がった遺影に写った男女ふたりに。
「……だれが…、そんな魔力を扱っていたのですか…?」
僕たちの疑問を聞いてくれた代表者として、ローサが音を発した。



