だからこそびっくりしたんだよ。
江架に対して一生懸命関わろうとするお前が。
僕もハオもローサも、見ていて嬉しかったんだ。
「俺も同じです。Sクラスである俺たちが大切な仲間を…えっちゃんを放るなんて、そんなダサいことできませんって」
「学校長、仲間を見捨てることが聖アヴィス魔法学校の理念なのですか?」
ハオに続いてローサまで、震えを必死に抑えながら学校長に立ち向かう。
言葉なく僕も同じように向き合った。
やっと開花した魔力を“してしまった”なんて言って欲しくない。
江架がどれだけ努力し、頑張ってきたと思ってるんだ。
魔法が使えるようになったら旅をしたいと。世界中を飛び回りたいと。
約束したんだ、僕と。
「このエーテル国を統(す)べる魔法は4つではない」
認めてくれたのか、受け入れてくれたのか。
僕たちの思いが伝わってくれたかは不明だが、静かに口を開いた学校長は、張り詰めた空気をわずかにほぐした。



