「あなた……は、」
「ワシは聖アヴィス魔法学校───13代目、学校長じゃ」
「「「っ!?!?」」」
さすがにこうなる。
だれも、その姿を知らない。
“絶対に姿を現さない学校長”と言われていたのだ。
生徒たちには「本当に実在するのか?」という噂まで立っているほどだった。
それが、自ら名乗り出てまで僕たちの前に現れるだなんて。
「はは、おじいさん。いくらなんでもそれは言ってはならない冗談───」
「んん?」
「………、っ、…、」
ハオを簡単に黙らせた。
鋭い目、その奥にある確かな光。
僕たちが想像もできない魔法と世界を見てきた証だと、ここでも分からせてきた。
「ほ、ほんとうに…、学校長、なのですか」
「そうだと言っておろう。信じるも信じないもお主らの勝手じゃが、今はそんなものどうだってよい」
アレフ、ローサ、ハオ、僕。
身体が勝手に老人が歩く道を開けてしまう。



