また膝から崩れ落ちた少女は泣き声すら上げず、その場に気を失ってしまった。
「江架…っ!」
「……ちょっと…、これって、」
そして、ハオは見つける。
地面に紋章と化して描かれていた1つのシンボルを。
「……ジェネシス部隊で間違いないね」
気を失った江架を離れた場所に寝かせた僕は、薄々そうなんじゃないかと思っていた。
確信づけた僕に、バッと振り返ったローサ。
「なんだと…?ジェネシス部隊……は、もう取り締まられたはずじゃないのか?」
「…そうでもないからこうなってるんだよ。あいつらは目的のためなら手段を選ばない」
───ジェネシス部隊。
それは、正義の魔法を使う者たちが古くから敵対してきた存在。
おなじ魔法使いであるにも関わらず、そいつらは魔法を金に変え、悪行として平気で使う。
目的のためであれば命をも簡単に奪ってしまう、凶悪であり残虐な組織。



