不滅のユースティティア。

ルスside




「なん……で」



なんだよこれ。
どうしてこんなことになっているんだ。

なにがあって、だれの仕業で。


思っていることは全員が同じだろう。


チリチリと灰が散らばる焼け野原を前にして、ろくな言葉が出なかった。

そのなかでも「なんで!!!」と、ここまで声を上げたのは初めてじゃないか。


────アレフが。



「おばあちゃんっ、夜巳おばあちゃん……!」



真っ先に駆け寄って、瓦礫を退かす。

どこかの下敷きになっているんじゃないか、どこかに身を潜めているんじゃないか。


たとえ1%の希望を持って探したとしても、アレフだって分かっているはずだ。


この場所にはもう、夜巳さんの魔力をいっさい感じないことに。



「アネモスっ、アネモス待って、落ち着いてアネモス……っ!」



ゴオオオオオーーー!!!

ブオオオオオオーーーーー!!!


大きな風を起こして夜巳さんを探しているのだろう。


聞く耳を持たず泣きわめく子供のように、焼け野原に怒りと悲しみが吹いた。