「………、」
魔力が消えたってことは、イコール死んだってことだ。
それくらい私にも分かるよ。
ローサさん、どうして黙ってるの。
ハオさんもアレフくんも、アネモスだって。
「江架……!」
ガクンッッ。
耐えきれなくなった心が、情けなくも足から崩れ落ちる。
おばあちゃんしかいないの、私の家族は。
小さな頃から近所の人みんなに避けられて、なぜか知らないけど怖がられて。
下げなくていい頭を下げて、謝らなくていいときに謝って、それでも私と手を繋いでくれたのはいつだって夜巳おばあちゃんだった。
「江架っ、ルス、江架が…!」
「とりあえずえっちゃんだけでも休ませてあげたほうが───って、ルス!」
アレフくんとハオさんの声さえ、ノイズが邪魔をする。
ふわっと浮いた身体、抱えてくれる腕。
これはルス先輩だと、それだけはせめて理解できた。
「そうこうしてる暇はない。このまま行こう」
校門前のゲートをくぐる。
ワープした先の見慣れた森のなか、家までの道。



