魔法が存在して当たり前のエーテル国では、魔力というものは命とおなじ価値がある。
魔力切れとなればそれは致命傷となるぶん、命を繋ぐことだってできるのが魔力。
「だ、だれに…?だれに…、消された、の……?」
「…すまない。そこまでは私も分からない」
朝はいたよ。
朝は、いつもどおり見送ってくれたの。
最近のおばあちゃん、少しだけ疲れてるみたいだったから、私なりに休ませてあげたかったんだけれど。
朝ごはんも用意してくれて、変わらない笑顔で「行ってらっしゃい」を言ってくれて。
そんなおばあちゃんに甘えてばかりいた、罰……?
「消されたって…なに…?もう会えないの……?し、死んだって、こと…?」
はあっ、はあっ。
細くなる呼吸、逆流する血。
過呼吸を繰りかえす私の背中、当てられた誰かの手。



