ドクンッと、心臓が跳ねた。
ふたりの名前がいっきに出たことに、まだ理解が追い付けていない。
星架とは、お母さんの名前。
お父さんの遺影と並んでいる、もうひとつの写真に写った女性。
私とおなじ髪の色、瞳の色。
もちろんおばあちゃんも同じだ。
「レオンハルトくん…、あの日の約束を本当に果たしてくれたのね」
そして───レオンハルトという名前。
まさか夜巳おばあちゃんも知っているなんて思わなかった。
「二の舞って…なに……?お母さんに…、なにがあったの…?八神家には、なにが隠されているの……?」
大きな事故で死んだ。
両親が亡くなった情報としては、それくらいしか教えられなかった。
大きな事故って、なに?
どうして夜巳おばあちゃんがレオンハルトって人を知っているの?
部屋に戻ってつぶやくなら、ちゃんと聞けば良かったんだ。
────後悔したのは、数日後。



