「江架、学校はどう?あれから魔力を使っているの…?」
「うんっ。まだ上手くは使えないけど、みんながアドバイスくれたりして楽しくやってる!
あっ、ローサさんっていう新しいお友達もできてね、今度おばあちゃんにも───…、」
おばあちゃん……?
どこか具合でも悪い…?
おもわず箸を置いてしまったほど、私の想像とは正反対の顔をしていた夜。
「夜巳おばあちゃん…?」
「…ほら、ご飯が冷めちゃうわ江架」
「…うん」
隠した。
孫の私をナメないで、おばあちゃん。
小さな変化くらい分かるよ。
だって、だって。
私は魔力開花してから笑顔の頻度が多くなったけれど、あなたは不安そうな顔のほうが増えたから。
「シドくん、とうとう江架が魔力開花してしまったわ」
家の奥、たとえお客様が来たとしてもぜったいに通さない離れの先にある一室。
飾られた遺影の前、姿勢よく座って返事のないお父さんへと伝える祖母がいた。



