「も、もしかしてルス先輩の魔力も私と同じ…?」
「では、ないかな。ただ僕は……魔法に対して憎しみを抱いてしまってるから」
「…憎しみ……?」
「魔法は母親を殺したもの。…僕のなかでは、やっぱりその感情だけは拭えない。だから自然と強いものになるのかもね」
正しくはないものだよ、と。
ルス先輩は困ったように息を吐いた。
「だいじょーぶ」
「江架…?」
「信じる心と諦めない心さえあれば、…魔法を許せるときだってくるはずだからっ」
ルス先輩からの受け売りだ。
魔法に大切なものは、信じる心と諦めない心。
「負の感情はね。許すことができたとき、何よりも優しい力を発揮するんだよ」
弱さを知ることが、ひとを強くする。
弱さを認めることで、優しさが生まれる。
笑顔は笑顔を連鎖させるように、悪いことはそれ以上の悪となって続いてしまう。
だったら良いことを連鎖させたほうが得。



