ライム色をしたショートウルフ、ローズの花を彷彿とさせる深紅の瞳。
凛々しさと聡明さ、どこか荒っぽささえ見える顔立ちは、異性だけでなく同性の視線も奪ってしまいそう。
そして青色ベースのチェック柄ネクタイに同色のスカート、白色をした長丈ブレザーという、聖アヴィス魔法学校指定の女子生徒の制服なギャップ。
「だれかと思えばローサちゃんじゃないか。久しぶり、無事に帰ってきてくれて嬉しいよ」
まず初めに反応したのはハオさんだった。
しかし新しい顔さんは仲間たちに会えて喜ぶどころか、ため息をひとつ。
「私を誰だと思っている。それと、気色悪い呼び方をするな」
「うわー。相変わらずな男前さんで」
「お前は相変わらず腹立つ顔をしているな」
「おっと。さっそく喧嘩でも売ってる?」
不穏な空気。
ハオさんをまとう魔力が攻撃的なものに変わった気……が。



