「あっ、これをね……」
立夏はカバンからスマホをだした。
「発表見てからショップにつれていってもらったの、使い方教えてください」
「いいよ」
「雅人くんのを1番に入れたくて……」
「お母さんじゃないのかよ」
「うん、違う(笑)」
じゃあとWiFiの繋ぎ方と連絡先の交換の仕方を教えてくれた。
「フルネームにする?立夏にする?それか他の名前……」
「立夏で」
雅人くんが色々教えてくれた。
「まず、念願のスマホ(笑)私ねスマホなくて、クラスの集まりにも呼ばれなかったの」
「それはクラスの仕切った奴が悪い、俺のクラスでも2人は持ってない奴いたぜ、打ち上げとかもちゃんと声はかける」
「そうだよね、でも私は学校ではぼっちだったんだー」
「嘘だろ?」
「本当、本ばっかり読んでたし、勉強ばっかりしてた、でも私も自分から話さなかったからね、勉強ばっかり(笑)雅人くん、ごめんね、夏は余裕なくて」
「うん、こうして来てくれて嬉しいよ」
「中学受験に落ちてからH高に入ってみせるっていう目標だけしか私にはなかったの、家でも色々あってね」
「うん、またゆっくり話そう、これからいくらでも話せる」
「早く使いこなせるようにするね」
「電話もしような」
「電話……恥ずかしいかも、雅人くんの声が耳から聞こえるなんて」



