「ん?」
「何もなしで半年も待つの長くないか?」
「でも合宿までは一緒に図書館で勉強したりしてたんだぜ、あの2日目からおかしいんだ」
「それは綾ちゃんに何か言われたんじゃね?」
「聞いたけど言ってくれない……」
「綾ちゃんが雅人の事を好きとか、それで立夏ちゃんが……」
「確かに綾には遊びに行こうと誘われたけど……」
「そういう事は今まであった?」
「いや、ないかな」
「綾ちゃんさ、高校一緒じゃないなら何かしら行動を起こそうとしているかもな」
「えー」
「でも振られたら塾にも来にくいし受験おわるまでは雅人は何もしなくていいんじゃないか?」
「うーん」
「立夏ちゃんにだって何も出来ないならもういっそ勉強に集中してさ」
「考えてみる、サンキューな」
とりあえず立夏が話してくれない事には動けないか……
学校行事も忙しくなるしな……
それからは塾では挨拶だけになった。
綾は隣で話しかけてくるけど元々そんなに話す時間はなかったから駅に着いてもゆっくり歩いて今までより遅く教室に入っていった。
夏休みが終わる頃、一旦教室を出たが、忘れ物に気づいて取りに戻ったら立夏が教室にいた。
「立夏、帰ったんじゃなかったのか」
「あ…時間あるからもう少し待ってようかと……」
「え?立夏もしかしてまだ電車?」
小さく頷いた。
「早く着いたって行ってたのは1本早い電車に乗ってたのか?」
「そう…だね」



