「じゃあ、バス代とか毎日貰ってる?」
「うん、バス代と今はジュース代かな、水筒のお茶がなくなった時のため(笑)」
勉強終わりに少しずつお互いの事を知っていく。
雅人くんは運動不足だからと自転車で図書館までくるから、帰りのバス停まで送ってくれるのだ。
必ず気をつけてなとひと言いってくれる。
バスを見送った後、自転車で家に帰ると仕事休みの母親がいた。
「ただいま」
「おかえり〜」
昼食を一緒に食べる。
「勉強はかどる?」
「あ、うん静かだし集中は出来るよ」
「なぁ」
「何?」
「その…図書館で勉強するって実は友達を誘ってやってんだけど、バスで来てんの、で毎日バス代を貰って来てるって聞いてさ……その、金銭的に誘わない方が良かったのかな……」
「ん〜、確かにうちはお金は多めに渡してるとは思うけど、同じ感覚で友達を誘うのは考えないといけないところよね、母さん達の時代は公衆電話代の10円玉を何枚か持ってただけだから…忘れ物した時にね(笑)」
「そうか…携帯も持ってないんだよ」
「それが金銭的にしんどくてなのか、躾として無駄遣いしないようにとかそこの家じゃないとわからないわよ」
「この前、停電の時に送ってもらった時はいい車には乗ってた、家も一軒家」
「何にお金を使うのかよ、負担ならちゃんと言ってって言っておけばいいのよ」
「うん……」



