立夏は買ってもらった飲み物をゴクゴクと飲んだ。
「本当だよ、初めて会った時に可愛いと思って話しかけた」
「嘘だよ」
「信じてよ」
「だって雅人くん、凄くかっこよくなったし、モテるでしょ」
「そっくりそのまま返すよ、最近色っぽくなってモテるだろ」
立夏はブンブンと首を振った。
「俺は部活を引退してから告白しようと決めてたんだよ、でも塾での少ない時間しか話せないし、綾もいるし…終業式の今日かなってずっと頭で考えていたんだ」
「…でも、勉強…」
「うん、だからすぐ付き合いたいとかは考えてなくて…自分勝手なんだけど、受験終わるまでは返事はしなくてもいいんだ」
「そんな…」
「夏休みに図書館で勉強したいのも本当だし、立夏と同じ高校に行きたい、頑張りたいんだ、言葉にしないと何か意思が弱くなりそうで……」
自分勝手でごめんと頭を下げてくれた。
「私…学校では1人でいる事が多くてね……塾が楽しいの」
「うん」
「この前の停電の時、優しくて、手を繋いでくれて嬉しかった…今はまだ好きって感情はよくわからないんだけど、気にはなるよ、雅人くんの事」
「うん、嬉しい」
明日9時に図書館でという約束をしながら雅人は立夏を家まで送っていった。



