熱愛発覚中

「指輪、もらっていなかっただろ?」

「もらっていなかったね」

指輪の有無に関しては話あったと言う訳ではないけれど、期間限定の関係である以上は私たちに必要がないものだろうなと思っていた。

「あ、宝石がついてる…」

ただのシルバーリングだと思っていたけれど、よくよく見たら真ん中に宝石がついていた。

「ダイヤモンド、莉理は4月生まれだっただろ?」

得意気に言った牛島さんに、
「よ、よく覚えていたわね…」
と、私は言い返した。

「そりゃ、知っているだろう。

メイクも骨格も知っているん、誕生日も知っていて当然だ」

「そ、そうだったわね…」

そうだ、牛島さんはそう言う人だった。

もしかしたら家族…いや、ヘタしたら私よりも私のことを知っているのかも知れないと、そんな恐ろしいことを思ってしまった。