そのあとの社会の授業は、うつむいたまま静かに受けた。 窓を閉めていても、校庭からは、体育の授業を受けている千葉先輩たちのクラスの楽しそうな声が聞こえてくる。 千葉先輩、サッカーがんばってるのかな。 見てて、って言われて、丸のサインを送ったけど……。 今のわたしは、もう窓の外を見る勇気がない。 千葉先輩を見てたら、また身のほど知らずだって思われる……。 千葉先輩。約束やぶって、ごめんなさい。