恋するパンジー


「委員の仕事も、おれはおれでテキトーにやるし。できるだけかかわってこないで」

 一方的な竹森くんの言葉が、ズキンと胸をさす。

 竹森くんは立ち上がると、わたしを置いて去ってしまった。

 中庭の花壇の前で、わたしはひとりでぼーぜんとなる。

 わたしはマジメに委員の仕事をやってただけなのに……。

 どうして、好きでもなければ、告白をしたわけでもない竹森くんに、フラれたみたいになってるの……?

 たしかにわたしは、園芸委員になってから、竹森くんによく話しかけていたかもしれない。

 でもそれは、週に一回の花壇のお世話があるからで……。必要以上に話しかけていたつもりはない。

 クラスには、わたしよりももっと頻繁に竹森くんに話しかけている女子もいる。

 その子たちのほうが、絶対に竹森くんに()()()()はずなのに。

 他の男子からひやかされているところは見たことない。

 きっとその子たちが、いつもにこにこしてて、性格も明るくてかわいいからだ。

 ひどいな……。

 悔しさに、唇を噛む。